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本年度も栗など甘露煮の製造を開始いたしました。限られた量の原料でこしらえますので、ご注文はお早めに!

ブログ

2023/11/14 16:10


今回は製造現場からヒアリングしたお話。

現在、当店では栗の製造がたけなわですが、
様々な状態の原料が入荷しております。

そこで、皆様にクイズ!
その名も…

【 どっちでSHOW? 】

…くだらないこと申しましたが、
以下の画像に2つの渋栗がございます。


炊き込むまでの粒の選別作業をしているときの画像で、
鬼皮をむいて渋皮付きのまま水漬けにした状態です。

Q:さてどっちを残しますか?

見たところ、右の粒は上部にめくれたような穴もありますし、
左側の粒だなと思われる方は多いと思います。

正解!
その通りなんです。
このような穴があると、炊き込み中に渋皮がめくれたりします。
それに、見た目も商品としてふさわしくないですよね。

ではココでさらにこの画像からクイズを!

Q:どっちが柔らかくて美味しく仕上がるでしょうか?

左側より右の粒は左より形が全体的にふくよかだし、
前述の穴傷さえなければ右側なんじゃない…??

実は、このクイズも正解は左側なんです。
右側はかなり堅く、普通に炊いても柔らかくならないため、
この堅さに合わせて炊くと他の多くの栗が炊き過ぎとなり、
まさに悪玉なんです。

ではなぜ、ふくよかな右側はそんなにも堅いのか?
正直申しまして、その理由は分かりません。


<この画像はウィキペディア(Wikipedia)から転載>

この画像の通り、豊かに実ると栗は果実が2~4つに分かれます。
クイズの左側の粒は、この画像の果実の上下両側にある形と似てますよね。
右側の粒は、イガの中で果実が分かれずに実ったので発達不良なのかもしれません。
ご存じの方がいらしたら、是非当店までご連絡を!

現場の作業員達が申すには、右側のような粒は触っただけでも堅さが伝わるとか。
とはいえ、大半はその加減が微妙なため、疑わしきは選別作業時に果敢にはじくしかないのです。
その理由は、炊いてからでは深部の硬度まで察知出来ず、触診の難易度が上がるからです。
栗の値段が高いのは、こういった歩留まりの悪さも影響しています。

以上、現場からクイズ『どっちでSHOW』でした! (^^)/