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2025/06/05 10:03
前回お知らせした、ちりめんじゃこ春漁の続報です。
一部地域で深刻な不漁となっていると聞き及び、
前回はそのようにお知らせした次第ですが、
どうも駿河~相模湾近海だそうです。
静岡県ではこの時期シラス漁がたけなわ。
というのも、シラス供給の一大産地であり、
釜ゆでにしたものや生を使った料理が有名で、
桜エえびも名物の産地ですよね。
そんな名産地での近年漁獲量は減少傾向だったようですが、
今春5月はなぜか全く獲れないみたい。
ガソリンを使って船を出す漁師さんは、
獲れないと燃料代がそのまま赤字につながるため、ことは深刻。
専門機関の調査によると、黒潮の蛇行が影響しているとか。
普段の潮の流れが変わることで、回遊する魚が来ないという理屈。
簡単に示すと以下のような状態みたいです。
紫色の線は通常の黒潮の流れなんですが、今は黄色線のように大蛇行しているらしい。
紀伊半島以東から大きく逸れているため、静岡を狙い撃ちしたようにも。
地場の漁師さんや卸さんも商売上がったりで、ほんまに気の毒です(汗
ただ、この大蛇行もそろそろ終息する見込みの上、
シラスの卵は多く確認されているという調査結果もあり、
次第と漁獲量も期待出来るのではないかという見方も。
私もそう願ってやみません。
私共のちりめんじゃこは主に瀬戸内等西日本海域がほとんどで、
シラスが主体の静岡県産は魚体が大きい傾向のため、
過去から含めて仕入れることはありません。
そのため、あちらの状況はよく分からなかったんですが、
今回のリサーチで気になる情報が…
静岡県では5月頃から獲れるカタクチイワシのシラスが皆無だとか。
このカタクチイワシ、私共が使用するじゃこの魚種なんで心配です。
大蛇行によるのではなく、黒潮に乗ってくる量自体が少ないとなれば、
西日本海域の漁場でも影響必至です。
まだまだ気が抜けませんね。
引き続き探ってまいります。